熱中症の症状

熱中症の症状

熱中症は昔から熱痙攣、熱疲労、熱射病、日射病などに分類されてきておりましたが2007年にガイドラインが策定されてから重症度により区別されるようになりました。

 

T度(軽症)の症状は、めまい、立ちくらみ、こむらがえり、生あくび、大量の発汗、筋肉痛です。この段階では、自宅などで正しい処置を行えば重症化せず改善していきます。

 

U度(中等症)の症状は、頭痛、嘔吐、倦怠感、体温上昇、悪心、皮膚血管の拡張、虚脱感、集中力の低下、判断力の低下です。この段階になると、医療機関での早期診断と治療が重要となってきます。

 

V度(重症型)の症状は、放熱よりも酸熱が上回った状態でうつ状態となり体温調節機能が破綻し、深部体温39℃以上、腋窩温度38℃以上となります。また、皮膚は発汗が停止し、乾燥した状態になります。

 

この状態が進行していくと、循環不全、意識障害、肝機能障害、腎機能障害、血液凝固障害、などの多臓器障害が起きる可能性もあり命の危険がある状態ともいえます。

 

この場合はすぐに救急車を要請し、救急病院へと搬送し適切な治療を受けることが大事になってきます。

 

このように症状によって重症度を判断できるようになっており、自分の周りに熱中症が疑われる人がいる場合は落ち着いて症状を確認し重症度に合わせて適切な対応をしていくことが何よりも大切なこととなってきます。

 

改めてお伝えしますが、T度の症状の場合は医療機関を受診する必要がありませんが、U度の場合は必ず医療機関を受診し、V度の場合は救急車を要請してください。


inserted by FC2 system